新型コロナウイルスワクチンについて

3月より5歳から11歳までのお子様への新型コロナウイルスワクチン接種が開始されました。ファイザー社のワクチンで子供用のワクチンで12歳以上のワクチンに比べ有効成分が1/3となっています。通常3週間の間隔をあけて2回接種します。

新型コロナウイルス感染症は当初、子供は感染しにくく重症化することは少ないと思われていましたが、変異を繰り返すことにより性状が変わってきています。現在流行しているオミクロン株は感染力が強く、10代や10才以下の感染者も多い状態が続いており学校や保育所などでクラスターが発生しています。子供のオミクロンは症状は軽いことが多く熱もすぐ下がり元気なお子さんが多いですが、基礎疾患を持っているお子さんは重症化する危険性もあります。感染した場合元気でも感染拡大防止の為に一定期間隔離観察が必要となります。

新型コロナワクチンを受けた後の症状は注射接種部位の痛みや腫れは数日続くことが多く、38度以上の発熱は1回目で2.5%、2回目で6.5%程度見られると言われています。体のだるさや頭痛などみられることがありますがほとんどが軽度または中等度と言われています。しかし程度は低いもののごくまれに心筋炎を起こす可能性が有ると言われておりますので、ワクチン接種後4日程度の間にお子様に胸の痛み,動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は速やかに医療機関を受診するようにお願いいたします。心筋炎を起こした場合は一般的に入院が必要となりますが、多くは安静により自然回復します。

これからも新しい変異株が次々出てくると思われます、以上のことを踏まえてコロナワクチンを受けるかどうかご検討をお願いいたします。