夏風邪のシーズンがやってきます

高熱が続くアデノウイルスの患者さんが最近増えてきているようです。感染力が強いので保育所で流行している所もあるようです。喉が腫れて高熱が出て結膜炎を伴うと咽頭結膜熱(プール熱)と呼ばれる病気になります。飛沫感染するのでプールでなくても感染します。胃腸炎をおこして嘔吐や下痢をおこすこともあります。咳、鼻水などの風邪症状もおこします。     アデノウイルスは39度を超す高熱が5日ぐらい続きます。ウイルスですので抗生物質は効果がありません。安静にして消化の良い食事を食べて様子を見ると時期が来ると自然に熱が下がり落ち着きます。

高熱が出る夏風邪にヘルパンギーナがあります。突然39度を超す高熱が出て、喉が痛みます。熱は1日ぐらいで下がることが多いですが、喉の奥に口内炎のようなブツブツができるのでしばらく喉の痛みは続きます。喉越しの良い食事や水分をとっていると数日で回復します。

手足口病もこれから流行ってくる夏風邪です。熱は無いこともありますが、手のひらや足の裏に小さな水泡状の発疹が出て、口の中にも口内炎が出るのが特徴です。ウイルスは何種類か有りますので、強いウイルスの場合は高熱が出たり腕や足にも発疹がたくさん出たり、まれに脳炎をおこすことも有ります。

夏風邪のウイルスに効く薬はありません。感染しないようにうがい、手洗いで日頃から予防を気をつけ、睡眠と栄養を十分にとって免疫力を下げないような健康管理が大切です。これから暑い日が続くと体力が消耗しやすくなります、天気により気温の変化が大きいと体調を崩しやすく風邪をひきやすくなります。体調管理には十分ご注意ください。